2022年6月時点で、保険適用となるED治療薬は以下の通りです。


全ての医療機関で血糖値やテストステロン値の検査ができるわけではありません。事前に保険適用のためのED診断ができるか確認しておきましょう。


妊活は直接の原因ではありませんが、性行為のマンネリ化から妻との性行為の際に勃起が困難になる症状を「妻だけED」といいますが、上記「タイミングED」と同様の妊娠が困難になる心因性EDです。

以上、子作り時のEDに関してその代表的な例を挙げてみました。こうした状況において、当新宿ライフクリニックではほとんどのケースにシアリスの処方をしてきましたが、これら何れの子作りケースにおいてもシアリスは高い患者満足度を示して来ました。

保険適用で処方を受けられるED治療薬はバイアグラだけではありません。

ED治療薬のバイアグラ、シアリスが保険適用の対象に選ばれた理由は、ED(勃起不全)による男性不妊の治療に関して、日本生殖医学会のガイドラインでです。

バイアグラは男性用の勃起改善薬として開発されているものなので、 女性が利用する理由はとても希薄なのですが、 なぜか女性で本剤を使用している方がいるとお伺いする事が時にあります。 しかし本剤は男性の精子への影響などのように、 女性に関しての安全性の検討がほとんどされていない事もあり、 目的はさておき、女性がこれを使用するのは大変危険と言えます。

妊活の最も基本的な取組みである「タイミング法」(排卵日に基づく妊娠しやすいタイミングで性行為を行う)が原因で夫がEDを発症する場合をいいます。本来コミュニケーションの一環として自然に行われる性行為が、妊娠しやすいタイミングを指定され、射精を義務として課される精神的なプレッシャーを夫が強く意識することで発症する心因性ED で「タイミングED」と言われています。

現在不妊治療を受けている方であれば問題ありません。また、不妊治療を中断している状態でも、最後の受診が6ヶ月以内であれば保険適用されます。


バイアグラを病院(クリニック)で処方してもらう前に確認しておきたいこと

また妊活への影響ですが、 バイアグラは妊娠したラットを使用した動物実験によると、 雄ではなく妊娠しているラット側が本剤を服用した場合、 本剤の成分は明確に妊娠している胎児へ移行するとの事で、 これは胎児に全くメリットがないどころか、 何等かの悪影響を示すかもしれない薬剤が胎児に及んでしまうという恐ろしい結果が示されました。

バイアグラ(シルデナフィル)を飲んではいけない人は?副作用の例や対処法

・バイアグラ錠®25mg、同錠50mg、同ODフィルム25mg及び同ODフィルム50mg並びにシアリス錠®5mg、同錠10mg及び同錠20mg処方に際しての留意事項について:
これらが、保険適用の対象となるのは、勃起不全(勃起障害)による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法において用いる場合です。
以下、1)から7)の全ての要件を満たした場合に保険診療となります。なお、本製剤は、投薬期間制限(14日間を限度とする)は適用されません。
1) 原則として泌尿器科について5年以上の経験がある医師がバイアグラ®やシアリス®といったホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5i)の処方をする必要があります。これは、日本泌尿器科学会専門医相当以上の経験年数です。ただし、特別の理由(例えば、近隣に要件を満たす医師がおらず、投与可能な他の保険医療機関に患者を紹介できない等)がある場合には、一般不妊治療管理料を算定できる届出を行っている保険医療機関に限定して、投与しても差し支えないことになっています。つまり、これは実質不妊診療を専門的に行うことが可能な医療機関で処方されるということになります。
2) 他の医療機関において不妊症診療が行われている患者に対して、その保険医療機関から紹介を受けてPDE5iを処方する場合は、紹介元の施設と連携し、必要な情報共有を行える体制が必要です。
3) PDE5iの投与に際して、勃起障害に関するガイドラインの指針にそって勃起障害と診断された患者が対象となります。
4) PDE5iを投与される患者又はそのパートナーのいずれかが、これらの薬剤の投与日から遡って6か月以内に、一般不妊治療管理料又は生殖補助医療管理料に関連した医学的管理を受けていることが必要です。
5) PDE5iの投与にあたっては、その数量は、1回の診療につき、タイミング法における1周期分(1ヶ月分、排卵1回分)に限り、かつ、4錠以下です。
6) PDE5iを繰り返し投与する場合は、投与の継続期間は原則6か月間です。6か月を超えて投与を継続する場合は、継続の必要性を改めて検討し、必要と判断する必要があります。その継続期間は原則として初回投与から1年以内です。
7) PDE5iを保険診療において処方する場合、処方箋の備考欄に、保険診療である旨の記載が必要です。

バイアグラのODフィルムとは?気になる飲み方、効果、価格について解説

なお、レベルB「推奨」と評価されている排卵誘発剤や射精障害に効果的な抗うつ薬なども、不妊治療に限り保険適用となっています。

バイアグラの値段(価格)相場を解説!正規品とジェネリックはいくら違う?

バイアグラの精子影響に関するファイザー社からの報告を記載させて頂きました。 この報告によると、精液に関して男性が本剤を妊活に使用するのは問題がなさそうです。
一方女性の本剤の使用ですが、その影響は上記の精子の場合と違い未知数な部分も多いですが、 これは絶対にしてはいけ無い事です。

バイアグラを病院(クリニック)で処方してもらう前に確認しておきたいこと

「バイアグラ」「バイアグラODフィルム」「シアリス」といったED治療薬は、不妊治療目的に限り保険適用となります。

バイアグラ(シルデナフィル)を飲んではいけない人は?副作用の例や対処法

夫婦で妊活に取り組んでいるのは大前提で、さらに勃起不全が不妊の原因の一つとなっていることが確認できなければ保険適用は認められません。

バイアグラのODフィルムとは?気になる飲み方、効果、価格について解説

つまりバイアグラは女性が使用する事自体が危険ですし、 また妊娠していた場合胎児にも悪影響を及ぼす可能性があると言う事ですので、 女性の使用は多面的に絶対にしてはいけない事になります。

バイアグラの値段(価格)相場を解説!正規品とジェネリックはいくら違う?

以上、バイアグラの精液への影響を軸に様々なお話しをさせて頂きました。 本剤の精子への影響は非常に希薄で、男性が妊活に使用する分には問題なさそうです。

日本産婦人科学会では、妊活1年以上で妊娠できない場合を不妊としています。 ..

そしてこのバイアグラの精子への影響をそれぞれの対象者にて計測した所、 本剤の服薬前後における液量、濃度、精子数、 さらには全体の運動率などにおいてその投薬前後では変化は見られなかったとの事で、 つまり妊娠にかかわる重要な項目において精液への影響は認められなかったと言う事になります。
ただし、これはあくまで男性におけるバイアグラの影響のお話です。 体内で直接的に胎児と繋がっている女性においては、話は全く変わってきます。 次で詳細述べますが、本剤は絶対に女性が使用してはいけません。

【読売新聞】 厚生労働省は2日、勃起障害の治療薬「バイアグラ」を、不妊治療目的に限り4月から公的医療保険の対象とすることを決めた。

一方、男性が本剤を利用する事で、発生する人間の胎児に影響があるかどうかは、 もちろん非人道的にて我々人間ではチェックできませんが、 上記【バイアグラの精液への影響の報告】同様に同じ哺乳動物であるラットでこの検討がされています。 こうした試験は生殖発生毒性試験と言いますが、 ラットの雄に交配64日前よりバイアグラの成分であるシルデナフィルを与え続けた所、 雌の妊娠母体の黄体数および着床数に本剤の影響は見られず、 また胎児に関しては生存胎児数、胎児死亡率、胎児体重、 胎児外観にも本剤の影響は見られなかったとの事で、 バイアグラの精子への影響に関しては人間でチェックされていますが、 バイアグラの精子を介した胎児への影響に関しては、 同じ哺乳動物のラットにおける実験で問題なかったと報告されています。

当院にて実施した「妊活中の性行為についての実態調査」にて子作り目的の義務的な ..

これは健康な成人男性16名を対象にバイアグラ100㎎(日本の本剤の摂取上限量の2倍)を投与し、 その1.5時間、また4時間後に採取された精液に関して調査したものです。 それによるとまずバイアグラの精液への移行率は血液に対して約1/6ととても低く、 特に投与1.5時間後の精液中のバイアグラの量は投与量の0.0002%と極小であったとの事です。