ここではミノキシジルとプロペシアの副作用について解説致します。
プロペシアとミノキシジルの併用は、個々の患者さんの状態や希望に応じて、柔軟に調整できるという利点があり、より効果的かつ安全な治療を行うことができます。
ミノキシジルはもともと血圧降下剤として使用されてきました。そのため、血圧が不安定な方、心疾患をおもちの方などは、重い副作用が生じるリスクがあります。必ず医師に相談し、使用の可否判断に従いましょう。
反対に男性がフィナステリド服用中に子作りするのは問題ないとされていますが、精子にも服用量の0.00076%以下と極めて微量が移行します。
ミノキシジルは生え際が後退しているタイプのAGAにも発毛効果があります。
低濃度のミノキシジル内服薬が副作用なしで脱毛症に効果を発揮したという研究もないわけではありませんが(※10)、1年を超える長期的な内服療法を検討した研究はありません。また、内服が外用より効果的なのかどうか(あえて内服する意味があるのかどうか)もはっきりしません。
ミノキシジルの内服薬を脱毛症の治療薬として認可している国はありません。アメリカなどでは降圧剤(血圧を下げる薬)として認可されていますが、副作用の危険が大きく、使用には厳重な制限があります。個人輸入などで入手したミノキシジル降圧剤を使用することは避けるべきです。
上述の通りフィナステリドとミノキシジルの働き方はまったく異なるため、同時に使用しても互いの作用を邪魔しあうということはありません。したがって併用は可能で、フィナステリド内服とミノキシジル外用を併用することで治療効果が高まるとする研究もあります(※11)。実際に多くのクリニックで併用治療が行われています。
プロペシアによる継続的なDHT抑制効果に加え、ミノキシジルによる毛髪成長環境の改善が相互に作用することで、より安定した治療効果を得られる可能性が高まります。
フィナステリドとミノキシジルの併用は、男性のみが行える治療方法です。
これは女性患者に対してはまだ1%濃度でしか臨床試験が行われていないためで、5%濃度のミノキシジルが女性には危険だという研究があるわけではありません。アメリカでは以前から2%濃度ミノキシジルが女性に対しても用いられており、2014年からは5%濃度のものも販売されています(※9)。
ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドの特徴を以下にまとめました。
近年ではミノキシジル外用薬とフィナステリド「外用」薬を併用した実験の例もあります(※12)。ミノキシジル外用とフィナステリド内服を併用するよりも、「ミノキシジル外用薬に低濃度のフィナステリド外用薬を混ぜたもの」を塗布したほうがやや効果が高いという結果が出ています。
フィナステリドはAGAに効果的?【写真あり】治療例と副作用を解説
プロペシアは全身性に作用するため、頭皮全体の脱毛抑制に寄与する一方、ミノキシジルは塗布部位を中心に局所的に作用するため、特に気になる部分に集中的にアプローチすることができ、両者の特性を活かした効果的な治療が可能となります。
フィナステリドとミノキシジルの効果|併用療法や男女での違いも解説
併用治療は、こうした広範囲の脱毛パターンに対して効果的に対応できるメリットがあり、患者さんの多様なニーズに応えることができます。
ミノキシジルの特徴は、剤形(お薬のカタチ)が2種類あることです。
フィナステリド内服とミノキシジル外用は効果と安全性が確かめられており、安心して選択できる治療法です。男性の場合は併用により効果が高まることも期待できます。
HARG療法と他の薄毛治療薬(プロペシア・ミノキシジル)との併用は?
フィナステリド(先発薬プロペシア)の添付文書の禁忌(服用できない人)の欄 には、次の一文が記載されています。
Q. プロペシアやミノキシジルとHARG療法は併用できますか?
フィナステリドと同様に、ミノキシジルには遺伝的な体質を改善する効果はありません。効果を維持するには使用を続ける必要があります。
フィナステリド(プロペシア)とミノキシジルの併用で得られる効果 ..
ミノキシジルは男女ともに服用できる内服薬ですが、妊活中・妊娠中の女性は服用は控えた方がよいとされています。特に妊娠中は胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるといわれています。いつ妊娠するかわからない妊活中も、ミノキシジルの内服は控えることが望ましいといえます。
フィナステリド(プロペシア)、ザガーロです。 作用が異なるため、両者を併用し効果を高めることもできます。 ミノキシジルについて
体内に取り込んだミノキシジルの成分は、肝臓で代謝されます。肝臓に負荷をかけてしまう場合があり、ごくまれに肝機能障害を起こすリスクがあります。重篤な副作用ではありますが発生頻度は極めて少なく、またミノキシジルに限った副作用ではありません。過度な心配は不要ですが、肝機能障害等の既往歴があれば、必ず医師に伝えてください。
プロペシア(プロスカー)と毛母細胞の成長促進物質である、ミノキシジルや薬用クロウと併用すると80%以上の改善率があります。 用法・用量
AGA治療に用いられる治療薬は、ミノキシジルの他にフィナステリドとデュタステリドがあります。これらの治療薬は得られる効果やメカニズムが異なり、併用することで発毛効果が高くなることが期待できます。
しかし併用する際には、クリニックでカウンセリングを受け、適切に処方してもらいましょう。
プロペシアとミノキシジルは、それぞれ異なる効果を持っています。 ..
プロペシア単独での治療では、効果の発現にやや時間がかかる傾向がありますが、ミノキシジルを併用することで、比較的早い段階で目に見える効果を実感できる可能性が高まります。
ミノキシジルで頭痛が起こる理由とは?併用できる薬についても解説
併用治療のメリットの一つとして、治療効果の向上と早期実感が挙げられ、患者さんのモチベーション維持にも寄与します。
ミノキシジル配合外用液5%処方 | ED治療の新宿西口クリニック
フィナステリドは、日本国内でも効果があるとして承認されている安全なAGA治療薬です。悪玉男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン」の元となる、5α-リダクターゼⅡ型を抑える働きがあります。ジヒドロテストステロンはヘアサイクルを狂わせ、AGAを引き起こす原因の1つです。フィナステリドは、ジヒドロテストステロンの発生を未然に防ぐことでAGAの進行を食い止め、髪の成長サイクルを整える効果があります。
AGA(男性型脱毛症) 三軒茶屋の内科、三茶クリニック|土曜診療
ミノキシジルを患部に塗布すると、毛包の休止状態から成長期への移行を早め、成長期間を延ばす効果があります(※5)。つまり、毛包の成長を促進することでDHTによるマイナスの効果を打ち消す働きをするわけです。
プロペシア(フィナステリド)の通販おすすめ。効果や副作用を解説
プロペシアとミノキシジルの併用治療は、このように多くのメリットを持つ治療法ですが、個々の状態や希望に応じて医師と十分な相談の上で適切な治療法を選択することが大切です。