ウゴービは毎週決まった曜日に、お腹や太ももへ自分で注射します。
現在販売されているGLP-1薬には主に注射と飲み薬があり、当院でもさまざまな種類を取り扱っています。
このページでは、GLP-1薬の特徴や種類、注射薬と飲み薬の減量効果やそれぞれのメリットとデメリットなどを比較して紹介します。
ウゴービは、2023年3月に肥満治療薬として厚生労働省から承認された注射剤です。
日本ではこれまで長期にわたって使用できる保険適用の肥満治療薬はありませんでしたが、ウゴービの発売によって保険適用の肥満治療が可能となり、注目を集めています。
今回は、ウゴービの使い方や副作用、同成分であるオゼンピックとの違いなどをご説明します。
ウゴービは誰でも使える薬ではなく、処方にはBMI27以上の「肥満症」かつ、肥満に伴う健康障害が出ているなどの条件があります。
ウゴービは2.4mgまで投与量を増やせますが、オゼンピックは1.0mgまでです。
ウゴービは2024年2月22日に発売されましたが、当院を含むほとんどのクリニックでは処方できません。
最適使用推進ガイドラインを満たす施設(大学病院などの大規模な医療機関)でのみ処方が認められています。
申し訳ございませんがご了承ください。
糖尿病治療薬である「リベルサス」「オゼンピック」と同成分で、0.25mg~2.4mgまでの5段階があり、週1回の皮下注射をします。
現時点において、ウゴービの保険適用の要件は、以下の通りです。
2023年3月、肥満治療薬として「ウゴービ皮下注」が厚生労働省に承認されました。
今回はそんな「ウゴービ皮下注」について詳細に解説いたします。
ウゴービを使用したい場合、まずは肥満症と健康障害(2型糖尿病など)の診断を受ける必要があります。
ウゴービは、に保険適用の肥満症治療薬として処方が始まりました。
マンジャロはGIP/GLP-1受容体作動薬というタイプの2型糖尿病の新薬です。
マンジャロのダイエット効果についての詳細は「」をご覧ください。
ウゴービは、製薬会社が一部の病院にしか販売していない薬のため、
どなたにでも処方可能なわけではなく、下記の方に対して保険適応となり処方可能です。
ウゴービの有効成分は「セマグルチド」で、GLP-1受容体作動薬です。
GLP-1はインクレチンと呼ばれるホルモンの一種で、食後に小腸への刺激ですい臓からインスリンの分泌を促すはたらきがあります。
ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、GLP-1の機能をもち、体内で分解されにくいように施した注射剤です。
また空腹時には作用しないため、単独の注射では低血糖症が起こりにくいことが知られています。
食欲抑制や代謝の向上により、太りにくい体質にする効果が期待できます。
ウゴービとマンジャロの違いは、含まれている成分や保険適用の条件です。
なお、肥満症と健康障害の診断や治療を受けていても、運動療法・食事療法が未実施の場合はウゴービの処方が受けられません。
ウゴービの価格(公定薬価)は、薬の量によって5段階に設定されています。
ウゴービは、肥満症の適応治療薬として日本で初めて厚生労働省に承認されたGLP-1受容体作動薬(セマグルチド)の自己注射剤です。元々、2型糖尿病の治療薬として開発された経緯がありますが、主な作用として膵臓に作用しインスリン分泌を促進し、血糖値を上昇させるグルカゴンを抑制することで血糖値を改善させる効果がありますが、脳にも作用して消化管の蠕動運動を抑制し食欲を抑える効果もあります。
事実、ウゴービによる68週間の治療にて体重が12.4%減少することや、さらに、糖尿病ではない肥満症患者さんの心血管イベント(心筋梗塞や脳卒中など)の発症リスクを20%も減少させることが世界的な科学誌であるThe New England Journal of Medicine誌で報告されており、糖尿病の管理だけでなく、肥満症の管理においてもエビデンスのある薬剤と言えます。
Q なぜ太っているだけだとウゴービは保険適用にならないでしょうか?
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
●BMIが27以上で2つ以上の肥満に関連する健康障害*を有する
●BMIが35以上
ウゴービは、糖尿病治療薬の「オゼンピック」「リベルサス」と同成分で ..
運動療法や食事療法を受けていない場合は、ウゴービ処方に優先して、半年以上の運動療法・食事療法が行われます。
注射薬ウゴービ 経口薬リベルサス GLP-1受容体作用薬 血糖値を下げる 食欲を抑える しかし単なる痩身は適用外処方で懸念あり.
ウゴービは保険適用(3割負担)の医薬品で、自己負担額は月額2,250~12,890円です。
注) オゼンピック®⽪下注、リベルサス®錠及びウゴービ®⽪下注に係るRMP
ウゴービは2023年11月22日に薬価収載され、2024年2月22日より発売されています。ウゴービの発売についてはアジアでは初めてのことであり、世界では第6か国目となります。
リベルサスと同種同効薬の注射薬である「サクセンダ」、「ウゴービ」が、米国FDAで肥満治療薬として承認されています。 「リスク、副作用」
ウゴービもリベルサスも主成分はどちらも同じセマグルチドです。
しかし、ウゴービとリベルサスは次の2点の違いがあります。
オゼンピック皮下注,リベルサス錠,ウゴービ皮下注, ○, 2018
なお、ウゴービでの肥満症治療の際には、定期的な通院や・食事療法の併用が必要です。
注) オゼンピック®皮下注、リベルサス®錠、ウゴービ®皮下注に係るRMP
ウゴービとリベルサスの体重減少率に関して直接比較したデータはありませんが、まず海外の報告で、ウゴービと同成分であるオゼンピックとリベルサスとの体重減少率の比較に関して下記のデータがあります。
[PDF] GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1 受容体作動薬の適正使用について
なお、肥満の成人1,961人に、ウゴービの投与を68週間続けた実験では、(100kgの方でマイナス15kg)が報告されました。
詳細については,ウゴービ®皮下注の電子化された添付文書(以下「電子添文 ..
ウゴービは、胃のはたらきを抑え、消化のスピードを緩やかにします。胃の中に入った食べ物が長い時間胃の中に留まることで、満腹感を得られる時間が長くなります。
少量の食事でも満腹感が得られやすく、自然に摂取カロリーを抑えることが可能と考えられます。