[PDF] 14. アスピリン喘息患者への解熱鎮痛消炎薬の投与
アスピリン喘息の患者さんは、アスピリンだけでなく、あらゆる種類の解熱鎮痛薬で強い喘息発作を起こす危険性があります。全ての解熱鎮痛薬に注意が必要です。アスピリン以外の代表的な非ステロイド性抗炎症薬として、ロキソプロフェン(商品名:ロキソニン)、ジクロフェナク(商品名:ボルタレン)、イブプロフェン(商品名:ブルフェン)などが挙げられます。
非ステロイド性抗炎症薬に対するアレルギー体質は、基本的に治ることはないとされています。1度でもアスピリン喘息を起こしたことのある方は、解熱鎮痛薬や風邪薬を使用する場合には必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
非ステロイド性抗炎症薬は有用な薬ですが、アスピリン喘息という重症の喘息を引き起こす可能性があることに注意が必要です。
セレコキシブ リン喘息患者には使用可能である。 ただし, 重症不安定な患者で
次のような方はアスピリン喘息を起こすリスクが高いとされているため、薬を服用する際には注意が必要です。
喘息はアレルギー反応が深く関与して起こる病気です。アレルギーを引き起こす物質には、ハウスダストや花粉、タバコの煙などさまざまなものがありますが、薬剤がアレルギーを引き起こすこともあります。薬剤による喘息の中でも、アスピリンや類似の成分が原因で起こる「アスピリン喘息」は特に重症化しやすく注意が必要です。アスピリン喘息の患者さんは、全ての喘息患者さんの約10%に見られ、そのほとんどは成人の方です。
・成人してから喘息を発症した方
・発作を頻繁に起こしている重症喘息の方
・鼻の中のポリープを合併している喘息の方
アスピリン喘息とはどのような喘息なのでしょうか。まず初めに、アスピリン喘息の特徴について解説します。
アスピリン喘息は気管支喘息のなかでも、COX-1 阻害作用をもつアスピリンや ..
高熱のときに熱を下げたり、頭痛や歯痛などの痛みをとったりするために解熱鎮痛薬(げねつちんつうやく)と呼ばれる薬がよく使われます。しかし、解熱鎮痛薬によっては、その成分に反応して喘息発作が引き起こされることがあり、そのような喘息を「アスピリン喘息」といいます。アスピリン喘息の症状は重症化しやすく、対処が遅れると命に関わる危険性もあります。ここではアスピリン喘息の特徴や症状、日常の中での注意点について詳しく解説します。
喘息の事をアスピリン喘息と言います。 古くはアスピリン喘息(aspirin ..
アスピリンをはじめとする解熱鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs;エヌセイズ)を服用したときに、非常に強いぜん息症状と鼻症状を引き起こす体質を有する方を、アスピリンぜん息(解熱鎮痛薬ぜん息)と呼びます。詳しいメカニズムは不明ですが、解熱鎮痛薬全般に過敏な体質をもっているぜん息患者さんに発症すると考えられています。
[PDF] 2015年12月 非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作(アスピリン喘息)
・強い鼻詰まり、鼻水
・強い喘息発作や咳
・顔面の紅潮、目の充血
・ときに腹痛、下痢、吐き気などの消化器症状
・アスピリン喘息(非ステロイド性消炎・鎮痛剤などにより誘発される喘息発作)
アスピリン喘息はどのように治療するのでしょうか。ここでは急性期と慢性期それぞれの治療法について解説します。
アスピリン喘息(NSAIDs 過敏喘息)は、成人喘息患者の 5~10%を占める。成人発症 ..
アスピリン喘息を誘発する物質は薬剤にとどまらず、食品など多種類に及ぶため薬剤だけに注意していても、発作がなかなか治まらないことがあります。重症の場合生命にかかわりますので、毎日の生活で注意が必要です。
また医療機関を受診する際には、アスピリン喘息であることをはっきりと告げることが大切です。
DIクイズ1:(A)喘息患者のNSAIDs使用可否の見分け方:日経DI
アスピリン喘息は急速に症状が悪化するため、迅速な対応が必要です。発作症状が出ている急性期には、次のような対応をします。重症の発作の場合は速やかに救命救急施設へ搬送することが必要です。
NSAIDs過敏喘息(アスピリン喘息) | 症状、診断・治療方針まで
酸性抗炎症薬は使用できませんが、ソランタール、モービック、セレコックスなどの塩基性抗炎症薬は発作を誘発しませんので使用できます。また、カロナール、コカールなどのアセトアミノフェンも安全だと言われています。かぜ薬ではPL顆粒、ピーエイ配合錠が使用できます。但し、これらの薬でさえ、添付文書の禁忌に「アスピリン喘息」の記載があります。
(喘息増悪+好酸球性副鼻腔炎悪化)と特徴し、成人発症喘息 ..
長期的なコントロール方法は通常の喘息と同じで、吸入ステロイド薬の吸入や、抗ロイコトリエン薬の内服を毎日継続することで、気道の状態を安定させ、発作が起こらないように管理していきます。
者[重症喘息発作を誘発するおそれがある。] [9.1.6参照]
長期管理は通常の気管支喘息と同様で吸入ステロイド薬が基本となります。また、ロイコトリエンの過剰産生があるため、ロイコトリエン受容体拮抗薬も有効です。
また、基本的にはすべての解熱鎮痛薬(酸性)を徹底してさけること、さらに食品・医薬品の添加物を除外することが治療となります。
解熱鎮痛薬過敏喘息(アスピリン喘息) (medicina 61巻13号)
アスピリン喘息の患者さんは非ステロイド性抗炎症薬の使用を徹底して避ける必要があります。カロナールなどのアセトアミノフェン、セレコックスなどの塩基性の抗炎症薬であればほぼ安全に使えるため、熱や痛みがある場合にはこれらの薬の使用を検討します。風邪薬であれば、医療機関でよく処方されるPL顆粒が使用できます。ただし、使用したことのない薬を使う場合は医師や薬剤師に確認するようにしましょう。
アスピリン喘息は、COX-1阻害作用(シクロオキシナーゼ(COX)は ..
アスピリン喘息は、思春期以降、20~40歳代(平均30歳代)に発症することが多く、小児ではまれです。一般的に、解熱鎮痛剤を服用してから15~30分後に喘息発作が起こります。
また、アレルギーのはっきりしない患者さんに多くみられ、発作に季節性はなく、一年中みられます。喘息症状が重症、難治性で、死亡例が通常の喘息患者さんよりも多くみられます。70%以上の患者さんが慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻茸(鼻のポリープ)を合併しており、早期から臭覚低下を伴っている場合が多いのも特徴です。
セレコックス錠100mg | くすりのしおり : 患者向け情報
アスピリン喘息の患者さんはミントや練り歯磨き、香辛料や食品添加物に反応して喘息発作を起こすこともあります。普段から薬剤や食品の成分表示に注意することが必要です。少しでも気になることがある場合には、必ず主治医に相談をするようにしましょう。
アスピリン喘息 (非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)
喘息発作の点滴治療に使用されるステロイド薬のうち、ソルメドロールやソルコーテフなどコハク酸エステル型のステロイドは、アスピリン喘息の患者さんには使用できません。
アレルギー・漢方・小児耳鼻咽喉科&感冒・せき・声がれ・咽頭痛・口呼吸・喘息 ..
症状や経過について詳しくお話しを聞きます。アスピリン喘息を疑う際には、内服した薬の種類が診断のカギになります。(LINEの事前問診にお答えいただきますと、よりスムーズな診療を提供できますので、ご協力ください。)