外国において、セレコキシブの大腸ポリープ再発予防注)(本剤の効能
氏名: 小山 翔平(おやま しょうへい)
出身地: 山形県寒河江市
資格: 日本整形外科学会 認定専門医
7.1 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対する使用において、本剤の投与開始後2〜4週間を経過しても治療効果に改善が認められない場合は、他の治療法の選択について考慮すること。
・ 急性疾患(手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛)に対し本剤を用いる場合には、初回の投与量が2回目以降と異なることに留意し、患者に対し服用方法について十分説明すること。
セレコキシブ)」について、「関節リウマチ、変形性関節症の消炎・鎮痛」を効能・効果として、製造
9.1.5. 非ステロイド性消炎・鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者:本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること(ミソプロストールは非ステロイド性消炎・鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能又は効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある)。
当院では門前薬局の椿メディカル様を中心に、各薬局様で取り換えていただくことのできる処方箋を発効しております。ご自分のかかりつけ薬局にて、必ず3日以内に引き換えてもらいましょう。3日を過ぎるとお薬に変えてもらえなくなってしまいます。お気を付けください。
1). ACE阻害剤(エナラプリルマレイン酸塩、イミダプリル塩酸塩、テモカプリル塩酸塩等)、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(カンデサルタンシレキセチル、バルサルタン、ロサルタンカリウム等)[非ステロイド性消炎・鎮痛剤(NSAID)はアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤の降圧効果を減弱させる可能性があるとの報告があるので、本剤とACE阻害剤又はアンジオテンシン2受容体拮抗剤との相互作用は明らかではないが、併用する場合は相互作用の起こる可能性を考慮すること(なお、リシノプリルを併用した臨床試験では、顕著な血圧変化は認められなかったとの報告がある)(他のNSAIDでは、腎臓におけるプロスタグランジン合成阻害によると考えられている)]。
8.4. 国内で患者を対象に実施した臨床試験ではCOX−2に対して選択性の高い本剤と選択性の低い非ステロイド性消炎・鎮痛剤による消化管の副作用発現率に差は認められなかった。特に、消化管障害発生のリスクファクターの高い患者への投与に際しては副作用の発現に十分な観察を行うこと〔17.1.2、18.3参照〕。
セレコックス®錠100mg/200mg 【効能・効果】 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
8.1. 本剤を使用する場合は、有効最小量を可能な限り短期間投与することに留め、長期にわたり漫然と投与しないこと〔1.警告の項参照〕。
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7.1 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対する使用において、本剤の投与開始後2〜4週間を経過しても治療効果に改善が認められない場合は、他の治療法の選択について考慮すること。
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17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1有効性の主要な成績(国内臨床試験)国内で関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎、手術後、外傷後及び抜歯後患者を対象に実施された臨床試験における有効性の主要な成績は次のとおりであった。
関節リウマチ、変形性関節症--------------------------表開始--------------------------
疾患名関節リウマチ変形性関節症試験名後期第II相試験第III相試験後期第II相試験第III相試験
薬剤用法・用量プラセボセレコキシブ100mg1日2回セレコキシブ200mg1日2回セレコキシブ200mg1日2回プラセボセレコキシブ100mg1日2回プラセボセレコキシブ100mg1日2回投与期間4週12週4週4週
有効性解析症例数a)7472793189084151295患者の疼痛評価(VAS)平均変化量(mm)3.4±17.39-7.4±20.09-11.4±19.01-9.4±21.15-19.8±21.23-26.4±24.77-21.6f)-30.6f)
患者の疾患活動性全般評価(VAS)b)平均変化量(mm)2.5±19.82-7.5±17.03-9.3±18.07-9.3±20.26-20.2±20.69-25.1±24.07-20.0f)-27.3f)医師の疾患活動性全般評価(VAS)c)平均変化量(mm)-2.3±14.60-8.8±15.81-11.9±16.17-9.6±19.85-18.6±19.32-24.9±21.66-22.2f)-30.2f)
ACR(変法)による改善率d)5/67(7.5%)12/72(16.7%)19/79(24.1%)68/318(21.4%)////最終全般改善度判定による改善率e)17/73(23.3%)23/72(31.9%)25/79(31.6%)84/318(26.4%)45/90(50.0%)57/84(67.9%)74/151(49.0%)200/286(69.9%)
a)PPS(PerProtocolSet):治験実施計画書に適合した対象集団b)変形性関節症では、患者の全般評価
c)変形性関節症では、医師の全般評価d)ACR改善基準(変法)による改善率(次の1)及び2)を満たす場合「改善」とする。1)疼痛関節数及び腫脹関節数がいずれも20%以上改善、2)患者の疼痛評価(VisualAnalogueScale:VAS)、患者の疾患活動性全般評価(VAS)、医師の疾患活動性全般評価(VAS)、患者の身体機能評価(mHAQ)の4項目のうち3項目以上において20%以上改善)
e)全般改善度判定の最終評価時における改善率又は最終全般改善度判定における改善率(「中等度改善」以上の割合)f)共分散分析による調整済み平均値であるため、標準偏差については記載せず
--------------------------表終了--------------------------腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎
--------------------------表開始--------------------------疾患名腰痛症肩関節周囲炎頸肩腕症候群腱・腱鞘炎
試験名第III相試験一般臨床試験薬剤用法・用量セレコキシブ100mg1日2回セレコキシブ100mg1日2回
投与期間4週4週4週2週有効性解析症例数g)414748079
患者の疼痛評価(VAS)平均変化量(mm)-29.4f)-33.2±20.57-34.3±21.28-31.5±19.80患者の全般評価(VAS)平均変化量(mm)-25.0f)-32.4±23.56-36.0±21.77-28.1±20.41
医師の全般評価(VAS)平均変化量(mm)-27.1f)-39.9±22.72-37.3±17.38-33.5±19.75患者の改善度評価改善率h)/36/74(48.6%)43/80(53.8%)41/79(51.9%)
RDQi)平均変化量(スコア)-3.6f)///最終全般改善度判定による改善率e)261/401(65.1%)48/74(64.9%)56/80(70.0%)53/79(67.1%)
e)全般改善度判定の最終評価時における改善率又は最終全般改善度判定における改善率(「中等度改善」以上の割合)f)共分散分析による調整済み平均値であるため、標準偏差については記載せず
g)FAS(FullAnalysisSet):薬剤を1回以上服用し、投与後に有効性評価項目が評価されている対象集団h)患者の改善度評価が「良くなった」以上の割合
i)RDQ(Roland‐MorrisDisabilityQuestionnaire):生活行動の障害に関する24項目の質問--------------------------表終了--------------------------
手術後、外傷後並びに抜歯後患者--------------------------表開始--------------------------
疾患名手術後疼痛外傷後疼痛抜歯後疼痛抜歯後疼痛試験名第III相試験一般臨床試験第II相試験単回投与第II相試験追加投与f)
薬剤用法・用量プラセボセレコキシブd)セレコキシブe)プラセボセレコキシブプラセボセレコキシブ200mg25mg単回50mg単回100mg単回200mg単回400mg単回
投与期間2日8日1日(単回)1日(2回)有効性解析症例数a)124248805358545453585864
患者の印象による有効率b)79/124(63.7%)189/248(76.2%)70/80(87.5%)13/53(24.5%)28/58(48.3%)27/54(50.0%)39/54(72.2%)39/53(73.6%)47/58(81.0%)15/58(25.9%)41/64(64.1%)疼痛強度差(VAS)(mm)c)34.82±29.31845.51±24.78152.6±15.2//////12.3±19.533.4±24.2
a)FAS(FullAnalysisSet)又はITT(IntentionToTreat):薬剤を1回以上服用し、投与後に有効性評価項目が評価されている対象集団b)患者の印象による有効率(「効いた」又は「よく効いた」と評価した患者の割合)
c)疼痛強度差(VAS)(患者による評価、ベースライン時-最終評価時)d)初回セレコキシブ400mg投与後、同日にセレコキシブ200mgを投与し、翌日はセレコキシブ200mgを1日2回投与した
e)初回セレコキシブ400mg投与後、同日にセレコキシブ200mgを投与し、翌日以降はセレコキシブ200mgを1日2回投与したf)セレコキシブ400mg投与後に、更に鎮痛薬を必要とした患者を対象に追加投与を行い、追加投与の有効性を評価した
--------------------------表終了--------------------------17.1.2消化管に対する影響(国内臨床試験)
関節リウマチ患者(投与期間:12週間)、変形性関節症患者(投与期間:4週間)を対象とする実薬対照試験2試験の被験者データを集計した結果、消化管障害(症状)全体での副作用発現率はセレコキシブ100~200mg1日2回投与で11.3%(86/759)、対照薬(COX‐2に対して選択性の低い非ステロイド性消炎・鎮痛剤)で11.7%(90/769)であった。腰痛症患者(投与期間:4週間)を対象とする実薬対照試験2試験の被験者データを集計した結果では、消化管障害(症状)全体での副作用発現率はセレコキシブ100~200mg1日2回投与で17.2%(144/835)、対照薬(COX‐2に対して選択性の低い非ステロイド性消炎・鎮痛剤)で19.3%(160/831)であった。手術後患者(投与期間:2日間)を対象とする実薬対照試験の被験者データを集計した結果では、消化管障害(症状)全体での副作用発現率はセレコキシブ※で0.4%(1/248)、対照薬(非ステロイド性消炎・鎮痛剤)で1.6%(4/244)であった。[8.4参照]※用量:初回セレコキシブ400mg投与後、同日にセレコキシブ200mgを投与し、翌日はセレコキシブ200mgを1日2回投与した。
17.1.3心血管系に対する影響(国内臨床試験)国内で実施した関節リウマチ患者(投与期間:12週間)、変形性関節症患者(投与期間:4週間)を対象とする実薬対照試験2試験の被験者データを集計した結果、重篤な心血管事象の発現率は、セレコキシブ100~200mg1日2回投与で0%(0/759)、対照薬(COX‐2に対して選択性の低い非ステロイド性消炎・鎮痛剤)で0.3%(2/769)であった。また、関節リウマチ患者(投与期間:4週間)及び変形性関節症患者(投与期間:4週間)を対象とするプラセボ対照二重盲検比較試験3試験における重篤な心血管事象の発現率はセレコキシブ100~200mg1日2回投与で0%(0/675)、プラセボで0.2%(1/412)であった。なお、2007年の承認時までに実施された最長1年までの投与期間で安全性を評価した国内全臨床試験12試験(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱・腱鞘炎患者を対象とした臨床試験)の被験者データにおける重篤な心血管事象の発現率は、セレコキシブ25~400mg1日2回投与注)で0.1%(2/2,398)であり、このうち、セレコキシブ100~200mg1日2回投与では0.1%(2/1,992)であった。さらに、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群(いずれも投与期間:4週間)及び腱・腱鞘炎患者(投与期間:2週間)を対象とした試験8試験の被験者データの集計では、重篤な心血管事象の発現率はセレコキシブ100~200mg1日2回投与で0%(0/1,304)、プラセボで0.2%(1/411)、対照薬(COX‐2に対して選択性の低い非ステロイド性消炎・鎮痛剤)で0.1%(1/831)であった。手術後(投与期間:2日間)、外傷後(投与期間:8日間)、抜歯後(投与期間:1回又は2回)の患者を対象とした試験4試験では、重篤な心血管事象の発現はセレコキシブ、プラセボ及び対照薬(非ステロイド性消炎・鎮痛剤)のいずれの投与後にも認められなかった。
17.2製造販売後調査等17.2.1国内製造販売後臨床試験(健康成人の上部消化管粘膜に及ぼす影響の検討)
健康成人(投与期間:2週間)を対象とする実薬対照試験の結果、胃・十二指腸の潰瘍発現率(内視鏡所見※)はセレコキシブ100mg1日2回投与で1.4%(1/74)、対照薬(COX‐2に対して選択性の低い非ステロイド性消炎・鎮痛剤)で27.6%(21/76)、プラセボで2.7%(1/37)であった。セレコキシブ群の胃・十二指腸の潰瘍以外で2例以上の副作用の発現率は、びらん性胃炎10.5%(8/76)、腹部不快感2.6%(2/76)、上腹部痛2.6%(2/76)、胃炎2.6%(2/76)、口内炎2.6%(2/76)であった。
※内視鏡データモニタリング委員会による判定17.3その他
17.3.1長期予防投与試験(プラセボ比較大腸ポリープ再発予防試験)外国において、セレコキシブの大腸ポリープ再発予防注)(本剤の効能又は効果ではない)の検討を目的とする2試験が実施され、このうちAPC試験(散発性大腸腺腫再発予防試験)では、3年間の治療期間中にプラセボと比較し、セレコキシブ投与での複合評価項目(心血管事象による死亡、心筋梗塞又は脳卒中)の発現率に用量相関的な増加が認められた。複合評価項目のプラセボに対するセレコキシブの相対リスクは400mg1日2回投与で3.4(95%CI:1.4-8.5)、200mg1日2回投与で2.8(95%CI:1.1-7.2)であった。3年間の複合評価項目の累積発現率では、プラセボでは0.9%(6/679)、セレコキシブ400mg1日2回投与で3.0%(20/671)、200mg1日2回投与で2.5%(17/685)であった。一方、PreSAP試験(大腸腺腫性ポリープ再発予防試験)では、複合評価項目についてプラセボと比較した相対リスクは400mg1日1回投与で1.2(95%CI:0.6-2.4)で有意なリスクの増大は認められなかった。3年間の複合評価項目の累積発現率では、プラセボでは1.9%(12/628)、セレコキシブ400mg1日1回投与で2.3%(21/933)であった(外国人データ)。[1.参照]
注)本剤の承認された用法及び用量は関節リウマチ:100~200mgを1日2回、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎:100mgを1日2回、手術後、外傷後、抜歯後の消炎・鎮痛:初回のみ400mg、2回目以降は1回200mgとして1日2回経口投与する。なお、投与間隔は6時間以上あけること。頓用の場合は、初回のみ400mg、必要に応じて以降は200mgを6時間以上あけて経口投与する。ただし、1日2回までとする。
医療用医薬品 : セレコックス (セレコックス錠100mg 他)
9.5.2. 妊婦<妊娠末期を除く>又は妊娠している可能性のある女性:治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(投与する際には、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に投与すること)。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。培養細胞を用いた染色体異常試験において、細胞毒性が認められる濃度で染色体の数的異常(核内倍加細胞増加)が、生殖発生毒性試験で着床後死亡数増加や死産増加、横隔膜ヘルニア、胎仔体重減少等が認められている(またラットにおいて本剤が胎仔に移行することが報告されている)。
セレコックス錠200mg | くすりのしおり : 患者向け情報
外国において、シクロオキシゲナーゼ(COX)−2選択的阻害剤等の投与により、心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっては致命的な心血管系血栓塞栓性事象のリスクを増大させる可能性があり、これらのリスクは使用期間とともに増大する可能性があると報告されている〔7.2、8.1、8.2、9.1.1、11.1.3、17.3.1参照〕。
[PDF] セレコックス錠 100mg セレコックス錠 200mg
外国におけるクロスオーバー二重盲検比較試験において、本剤非投与時に比べて本剤投与時に排卵障害の割合が増加したとの報告がある。また、他の非ステロイド性消炎・鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。