歯周病に抗生物質(ジスロマック/アジスロマイシン)は効くのか?


患者は左ほほの腫れのため口腔外科を受診し、6月14日にジスロマック錠<処方1>を服用した。
その日の夜、患者は痒みで目が覚め、体を見たところ赤い発疹が体中にでていたが、痒みは我慢できる程度だったので、翌朝(6月15日)、同病院の皮膚科を受診した。皮膚科で特に薬疹の話はなく、病院での点滴(薬剤名は不明)と、<処方2>が処方され、プレドニン錠<プレドニゾロン>を朝昼と服用した時点で、ずいぶんと痒み、発疹は消えていた。


6月15日の夕食後に、患者が2日目のジスロマック錠を服用しようとしたところ、患者の娘が「発疹はジスロマックの副作用かもしれない」と心配になり、当薬局に電話にて連絡があった。
患者娘:「発疹がでて、今日皮膚科を受診したが、ジスロマックも一緒に飲んでよいか?」
電話対応した薬剤師は、薬歴を確認して以下の様に回答した。
薬剤師:「ジスロマックと皮膚科の薬との飲み合わせは大丈夫です」
患者は2日目のジスロマック錠を服用し、その数時間後から、昨日よりひどい発疹・痒み、顔面浮腫が発現してしまった。その後、ジスロマック錠による薬疹であったことが判明した。

患者は、A病院の皮膚科医および<処方2>を投薬した薬剤師に、「前日にジスロマックを服用した」ことを伝えたが、どちらからも中止の指示はなく、薬疹の疑いに関する言及もなかった。皮膚科医がジスロマック錠による薬疹を疑っていたかどうかは不明であるが、中止の指示をしていないため、薬疹を見逃していたと考えられる。
患者は、発疹が出た後に、内科へ問い合わせずに皮膚科にかかったことから、薬疹の可能性を疑わなかったと思われる。一方で、患者の娘は発疹をジスロマック錠の副作用ではないかと考えたが、処方した内科医師への連絡を行わなかった。患者および患者の娘は、ジスロマック錠の服用を皮膚科医師や薬剤師に伝えていたため、それを踏まえての両者が適正に対応していると思っていた様である。

ジスロマック 飲み方 間違えたについて | 医師に聞けるQ&Aサイト

また、<処方2>を投薬した薬剤師は、皮膚科にかかった理由や、プレドニン錠が処方された理由などを詳しく聴取しておらず、薬疹の可能性を認識できていなかった。
患者の娘からの電話に対応した薬剤師も、薬の相互作用を尋ねられているものだと思い込み、患者の薬歴を確認したが、問題ないと判断してしまった。そもそも、患者の娘の薬剤師への問いかけが「ジスロマックも一緒に飲んでもよいか?」であり、薬剤師が飲み合わせを心配しているものと捉える要因となってしまった。

このページでは、ジスロマックの効果や副作用、飲み方などの基本情報を解説しています。

なお、であるため、クラミジアに対する効果や飲み方などは特に詳しく解説します。

その代わりに日本では、アジスロマイシンを有効成分としたジスロマックが販売されています。


コップ1杯程度の水またはぬるま湯で飲んでください。 ○飲み忘れた場合の対応

そこで、効果があるとされているのがジスロマック(アジスロマイシン)です。バイオフィルム内への侵入が可能で、静菌作用(細菌の増殖を抑える作用)があるとされています。歯周内科を標榜している歯科医院などでは、このジスロマックを使用した歯周治療を行っているようです。

ジスロマック錠250mg | くすりのしおり : 患者向け情報

●ジスロマック錠250mg<アジスロマイシン水和物>
〈適応菌種〉
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ペプトストレプトコッカス属、プレボテラ属、クラミジア属、マイコプラズマ属
〈適応症〉
深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

処方せんを読む ジスロマックの用法・用量は適切か(DIクイズ)

ジスロマックもすでに薬剤耐性菌の報告があり、十分な治療効果が得られない菌が増えつつあります。

食後まで服用を待つ必要がありません。 1回で4錠を全部お飲みください

したがって、ジスロマック(アジスロマイシン)は静菌作用はあるが歯周病の治癒はしない。という結論になります。

ジスロマック錠600mg | くすりのしおり : 患者向け情報

この対策としては、こと。ピルケースを使うなら、直近で飲む予定の1~2週間分だけをセットします。このとき、すぐに飲まない予備分は、1錠ずつ切り離さずシートのまま保管しておくと、数がパッと見て分かり、飲み間違えたとしても後追い確認がしやすくなります。

なぜ抗生物質は飲みきらないといけないのか? | フラワー薬局通信

抗生物質といえば、大体が1日3回とか4回の服用(最近では1日2回のものもあります)ですが、この「ジスロマック」は、構造を工夫することによって、1日1回、1回2錠の服用でいいようになっています。
しかも1回の投与は3日分に決められています。
3日分でも何と1週間効果が持続するそうです。

対象の病気によって用法用量は異なり、誤った服用を行うと、薬剤 ..

薬剤師はまず、すぐに受診を検討すべき状態かどうかを確認します。次に、その薬に特徴的な中毒症状や、過量にのんだ時のデータが製薬メーカーから公開されているかどうかを調べて、当てはまっている不調があるかどうか質問します。

治療の成功には、医師の指示に忠実に従い、処方された全ての薬を飲み切ることが欠かせません。 ..

ジスロマックは、3日間連続して服用することで、1週間効果が持続する
(感受性菌に対して有効な組織内濃度が約7日間持続する)

患者向医薬品ガイドは、患者の皆様や家族の方などに、医療用医薬品の正しい理解 ..

(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認すること。
8.2.アナフィラキシー・ショックがあらわれるおそれがあるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと〔11.1.1参照〕。
8.3.本剤の使用にあたっては、事前に患者に対して、次の点を指導すること〔11.1.2参照〕。
・中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が疑われる症状[発疹に加え、粘膜(口唇、眼、外陰部)のびらんあるいは水ぶくれ等の症状]があらわれた場合には、服用を中止し、ただちに医師に連絡する(服用終了後においても前記症状があらわれることがある)。
8.4.意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。
8.5.アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、投与終了数日後においても副作用が発現する可能性があるので、観察を十分に行うなど注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.他のマクロライド系又はケトライド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
9.1.2.心疾患のある患者:QT延長、心室性頻脈(Torsadedepointesを含む)を起こすことがある〔11.1.8参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1.高度肝機能障害のある患者:投与量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること(肝機能を悪化させるおそれがある)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト母乳中に移行することが報告されている)。
(小児等)
9.7.1.低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.7.2.白血球数減少が認められることがあるので、顆粒球数減少(好中球数減少)も合わせて十分観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、必要があれば、他の抗菌薬に切り替えた上、症状に応じて対症療法等の適切な処置を行うこと。承認時に、小児で白血球数減少が認められたのは442例中33例で、このうち9例において好中球数が1000/mm3以下に減少し、白血球数減少が認められた症例の多くは、投与開始7日後あるいは8日後の検査日において回復がみられた〔11.1.9、11.2参照〕。
9.7.3.下痢が認められた場合には症状に応じて投与中止あるいは対症療法等の適切な処置を行うこと。承認時の小児における下痢の発現頻度は、2歳未満(124例中8例)では2歳以上(602例中6例)と比べて高い〔11.2参照〕。
9.7.4.市販後の自発報告において、小児における興奮の報告が成人に比べて多い傾向が認められている〔11.2参照〕。
(高齢者)
患者の一般状態に注意して投与すること(アジスロマイシン経口剤の一般感染症の臨床試験成績から、高齢者において認められた副作用の種類及び副作用発現率は、非高齢者と同様であったが、一般に高齢者では、生理機能が低下しており、血中・組織内濃度が高くなることがある)。
(相互作用)
10.2.併用注意:
1).制酸剤(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム)[アジスロマイシンの最高血中濃度低下の報告がある(機序不明)]。
2).ワルファリン[国際標準化プロトロンビン比上昇の報告がある(マクロライド系薬剤はワルファリンの肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、ワルファリンの作用が増強することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない)]。
3).シクロスポリン[シクロスポリンの最高血中濃度の上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある(マクロライド系薬剤はシクロスポリンの主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、シクロスポリンの血中濃度が上昇することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない)]。
4).ネルフィナビル[アジスロマイシン錠の1200mg投与で、アジスロマイシン濃度・時間曲線下面積<AUC>及び平均最高血中濃度の上昇の報告がある(機序不明)]。
5).ジゴキシン[アジスロマイシンとの併用により、ジゴキシン中毒の発現リスク上昇の報告がある(P-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、ジゴキシンの血中濃度が上昇することを示唆した報告があるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない)]。
6).ベネトクラクス[ベネトクラクスの効果が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい(機序は不明であるが、ベネトクラクスの血中濃度が低下する可能性がある)]。
(過量投与)
13.1.症状
本剤の過量投与により聴力障害を起こす可能性がある。
(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報
アジスロマイシンとの因果関係は不明だが、心悸亢進、間質性腎炎、肝壊死、運動亢進があらわれたとの報告がある。
15.2.非臨床試験に基づく情報
15.2.1.ラットの受胎能及び一般生殖能試験(雄2ヵ月以上、雌2週間以上投与)で、20mg/kg投与の雄雌に受胎率低下が認められた。
15.2.2.動物(ラット、イヌ)に20~100mg/kgを1~6ヵ月間反復投与した場合に様々な組織(眼球網膜、肝臓、肺臓、胆嚢、腎臓、脾臓、脈絡叢、末梢神経等)にリン脂質空胞形成がみられたが、投薬中止後消失することが確認されている。なお、リン脂質空胞はアジスロマイシン-リン脂質複合体を形成することによる組織像と解釈され、その毒性学的意義は低い。
(保管上の注意)
室温保存。

治療は、マクロライド系抗生物質(クラリシッド、ジスロマックなど)で治ります。 ..

「特定の条件」とは服用前の健康状態や過去の既往歴、体質、常用している薬との飲み合わせなどのことで、知らずに服用すれば重い副作用の引き金になってしまうことがあります。

実質的には「500~600円のおかずが送られてくる」システムだと思った方がいいかもしれない。

参考までに服用できない人や飲み合わせ(併用注意・併用禁忌)について次で解説していくので、該当するものがないか確認してみてください。