バイアグラで血圧が下がると、めまいやふらつきを感じることがあります。
肝硬変患者12例(Child-Pugh分類 A7例、B5例)及び健康成人男性12例を対象(外国人)に、本剤50mgを単回経口投与した試験では、肝機能障害患者における本剤の有効成分シルデナフィルのC及びAUCの平均値は健康成人に比較してそれぞれ約47%及び85%増加し、クリアランスが46%減少した。本剤は主として肝臓で代謝され、糞中に排泄されることから、肝硬変等の重度の肝機能障害のある患者では本剤の排泄が遅延し血漿中濃度が増大する可能性があるので、となった。したがって、これらの患者には禁忌となります。
「利尿薬」は流れる血液の量を減らす効果を利用、「カルシウム拮抗薬」は血管を広げることで血圧の上昇を抑える降圧剤です。
「利尿薬」の効果は腎臓の働きに関連します。人の体を流れる血液は栄養分や酸素、二酸化炭素、老廃物を運ぶためのものであり水分を多く含みます。腎臓は主に血液中の老廃物と水分をろ過して尿として体外に排出するための臓器であり、血液中から水分が取り除かれることで血液の量が減少、血圧が適正に保たれます。があり、結果的に高血圧の治療に役立ちます。
バイアグラ使用による血圧の低下は、視界の悪化を引き起こすことがあります。
本剤は全身の血管平滑筋に存在するホスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)を阻害することにより血管拡張作用をあらわす可能性がある。健康成人男性に本剤10~150mg単回投与した第Ⅰ相臨床試験においても、有意ではないが、収縮期及び拡張期の血圧低下が認められた。血圧90/50mmHg未満の低血圧患者は、となってます。また、国内の臨床試験では悪性高血圧の既往を有する患者、外国の臨床試験では悪性高血圧及び安静時収縮期血圧が 170mmHgを超えるか、又は、拡張期血圧が100mmHgを超える高血圧症患者は対象から除外されています。したがって、これらの患者には禁忌となります。(注:本剤の日本での承認用量は1日1回25mg~50mgである。)
血管を太く広げることで血圧の上昇を抑制、高血圧の治療につながります。「カルシウム拮抗薬」は構造の特徴から大別して3つに分類されますが、高血圧の治療に効果があるのは主にジヒドロピリジン系。高血圧治療の第一選択薬とされ幅広く患者様に使用されています。
脳血管障害後の患者では、血圧の変化に対して脳循環を一定に保つ自動調節能が障害されており、血圧下降が脳循環の低下に結びつく可能性が指摘されています。本剤は、全身の血管拡張作用による軽度の血圧低下を起こす可能性があることから、臨床試験においても過去6ヵ月以内に脳梗塞・脳出血の既往のある患者は対象から除外しています。ことがあり、対象として不適当と考えられ臨床試験においても発作の既往歴を有する患者は除外対象となっています。したがって、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者には禁忌となります。
「アンジオテンシン」にはI(1)からIV(4)の4種類があります。腎臓から分泌される「レニン」と呼ばれる生理活性物質の作用により、まず「アンジオテンシンI(1)」が作られます。その後「アンジオテンシン変換酵素(ACE:angiotensin converting enzyme)」の働きによって生成された物質は「アンジオテンシンII(2)」に変換されます。この「アンジオテンシンII(2)」が受容体と結合することで血圧が上昇することがわかっています。
併用禁忌薬を使っている場合、バイアグラを使うことはできません。
血圧が90/50mmHgを下回る方は、バイアグラ、レビトラ、シアリスいずれも服用できません。
バイアグラと硝酸剤やNO供与剤の併用が禁止されている理由は、からです。
同類薬であるバルデナフィルと塩酸アミオダロンの併用により、QTc延長作用が増強するおそれがあることが報告されている。本剤と塩酸アミオダロンの併用により、QTc延長があらわれたという報告はないが、本剤もバルデナフィルと同じPDE5阻害薬であることから、バルデナフィルで認められた心臓再分極に対する作用が、バイアグラにおいても同様に認められる可能性が完全には否定できません。また、アンカロン錠(塩酸アミオダロン経口剤)の添付文書においては、既に本剤及びバルデナフィルとの併用を禁忌としている。したがって、本剤においても塩酸アミオダロン(経口剤)を「禁忌」に記載し、注意喚起することとした。
高血圧がED(勃起不全)になりやすい理由として、以下の点が挙げられます。
高血圧は、加齢や肥満、塩分過多などをきっかけに誰にでも発症のリスクがありますが、高血圧がEDを招くこともあるため注意が必要です。また降圧剤の副作用によりEDが悪化する可能性もあります。
「血圧の薬を飲んでるけど、バイアグラと一緒に飲んでも大丈夫?」
本記事では、高血圧とEDの関係や、降圧剤とED治療薬の併用可否などについてまとめています。高血圧を予防してED発症を防ぐ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「血圧の薬を飲んでいるけど、バイアグラと一緒に飲んでも大丈夫?」
バイアグラは勃起をサポートしてくれますが、血管拡張作用によって血圧が下がることがあります。
高血圧の数値によっては、バイアグラの服用がNGと判断されます。
「健康診断で血圧が高い(低い)といわれたけど、バイアグラを使っても大丈夫?」
高血圧(最大血圧170mmHg以上、または最小血圧100mmHg)の方
(β遮断薬は、心拍数・心拍出量の減少によって、血圧を低下させる作用との相乗効果があります)
日本の高血圧患者は、全体として約4,300万人いると推定されています。
二番目は「アンジオテンシンII(2)」が受容体と結合することを防ぐ方法です。受容体は2種類「AT1受容体」と「AT2受容体」があることが知られており、ほとんどは「AT1受容体」と結合し血管を収縮することで血圧の上昇が起こります。「アンジオテンシンII受容体拮抗薬」は「AT1」との結合を直接阻害し、高血圧の原因を取り除きます。
血圧が一定ラインを超えているとバイアグラが服用できない理由は、です。
低血圧や高血圧の方がバイアグラを使用するとどうなるのか、注意すべき血圧の薬についてもご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
低血圧の数値によっては、バイアグラの服用がNGと判断されます。
高血圧の方では、動脈硬化が進んでいる可能性が高く、それだけでもEDのハイリスク群ですが、さらに高血圧の治療で降圧剤を服用されている方は、動脈硬化と降圧剤の副作用のダブルパンチでED症状が出ている可能性があります。器質性と薬剤性の複合型EDです。
低血圧(最大血圧90mmHg未満、または最小血圧50mmHg未満)の方
血圧は血管と中を流れる血液の量で決まります。水道とホースの関係のように水流が多ければ、またホースが細ければ圧力は高くなります。反対に太いホースの中に少量の水が流れる場合は圧力が低くなるという原理です。
最後に、バイアグラと血圧についての重要なポイントをまとめます。
勃起に必要な血液が陰茎まで行き届かなくなれば、勃起の達成や維持が困難になります。
バイアグラはPDE5の働きを抑える薬(PDE5阻害薬)のひとつです。
陰茎の血管は直径約1mmと非常に細く、動脈硬化の影響を受けやすいため、ED改善には高血圧予防が大切です。
高血圧があったとしても、満足いく性生活を諦める必要は無いからです。
実際に海外の研究にて、ED患者のうち41.2%もの方が高血圧を併発していたという結果もあります(※1)。
バイアグラは陰茎への血流を促進させる薬ですが、血管拡張の作用が陰茎以外にも及ぶことで、血圧が低下します。
高血圧かつED気味の方は、高血圧がEDを引き起こしている可能性が十分にあります。