ということが発表されました。この研究結果をうけて、2021年8月にフォシーガ®は「慢性腎臓病(未
フォシーガにより腎臓病の治療は格段に進歩したと考えており、当院でも積極的に使用しております。
CKDではフォシーガに続く新薬候補が複数、国内で開発の最終段階に入っています。SGLT2阻害薬では、ジャディアンスとカナグルがいずれも国内でP3試験を実施中。ジャディアンスはフォシーガと同様に糖尿病の有無を問わず、カナグルは糖尿病性腎症を対象に開発を進めています。田辺三菱は2022年度の承認取得を目指しています。
こうした作用は、複数あるSGLT2阻害薬に共通したものだと考えられ、独ベーリンガーインゲルハイムの「ジャディアンス」(エンパグリフロジン)や田辺三菱製薬の「カナグル」(カナグリフロジン水和物)がCKDを対象に開発を実施(カナグルは糖尿病性腎症が対象)。カナグルはすでに海外で承認を取得しています。
慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】
ただし、フォシーガの腎保護効果について明らかになっていることと、明らかになっていないことがあり、積極的に使用したい場合とそうではない場合を筆者の主観で以下のように分けてみました。
CKDに対してフォシーガが効果を発揮するのは、▽SGLT2を阻害することにより、近位尿細管でナトリウムが再吸収されず、遠位尿細管に到達するナトリウム量が増加することで、糸球体に向かう輸入細動脈が収縮し、糸球体内の圧力が低下すること▽こうした作用が、浸透圧利尿による体液過剰の補正・血圧低下といった作用と組み合わさり、腎灌流を改善すること――が関連している可能性が考えられています。
2020年にこの腎臓を保護する効果は糖尿病じゃない腎臓病の患者さんにも効果があるという報告が出て、2021年9月より日本で糖尿病がない腎臓病にも保険適用が通り、医療機関から処方することが可能となりました。
フォシーガは糖尿病の治療薬として使われていましたが、血糖値を下げるだけでなく腎機能を保護する効果も期待され、糖尿病の患者さんには積極的に使用されていました。
AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 「慢性腎臓病」の効能追加を一変申請
ステージ2~4で尿中アルブミン排泄の増加を認めるCKD患者約4300人を対象に行われた国際共同臨床第3相(P3)試験「DAPA-CKD」では、ACE阻害薬またはARBとの併用下で、複合主要評価項目(腎機能の悪化、末期腎不全への進行、心血管死または腎不全による死亡)のリスクをプラセボに比べて39%低下。事前の想定を上回る有効性が示されたため、独立データモニタリング委員会の勧告に従って同試験は早期終了となりました。
AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 「慢性腎臓病」の効能追加を一変申請 ..
※これらの病気のある方へのSGLT-2阻害薬投与に関しては、現時点で十分なクリニカルエビデンスが存在しないため、投薬開始の適応について慎重に判断する必要があります。
アストラゼネカ/小野薬品工業:SGLT2阻害剤「フォシーガ」、慢性腎臓病治療薬として承認取得[新薬開発・販売 FRONTLINE]
フォシーガが標的とするSGLT2は、腎臓の近位尿細管に特異的に発現するタンパク質で、ナトリウムと糖を再吸収する役割を担います。フォシーガはその働きを阻害する作用を持ち、当初は糖尿病の治療薬として開発され、日本では2014年に2型糖尿病、19年に1型糖尿病の適応で承認されました。一方、開発の過程では心臓や腎臓に対する効果もあることが示唆されたことから、それらに対する臨床開発も行われ、20年に慢性心不全の適応を取得。今回、CKDへの適応拡大の承認を得るに至りました。
SGLT2阻害剤フォシーガ、慢性腎臓病治療薬開発でFDA ..
CKDは、糖尿病や高血圧症が原因で腎機能が低下する疾患。進行すると人工透析や腎移植が必要になるほか、脳卒中や脳梗塞で死亡するリスクが高まります。これまではCKDの適応を持つ薬剤がなく、治療には主に降圧薬のACE阻害薬やARBが使われてきました。CKDの国内患者数は1300万人に上ると推定されており、日本腎臓学会の柏原直樹理事長(川崎医科大腎臓・高血圧内科学教授)は「今回の承認は日本の多くのCKD患者にとって大きな希望になる」と期待を寄せています。
慢性腎臓病患者を対象にフォシーガの有効性と安全性を検討したDAPA‐CKD試験
厚生労働省は8月25日、アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」(一般名・ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)を慢性腎臓病(CKD)の治療薬として承認しました。CKD治療薬の承認は国内初。末期腎不全や透析中の患者には使用できませんが、それ以外のCKD患者には2型糖尿病を合併しているか否かに関わらず投与することができます。
フォシーガ 慢性腎臓病治療薬として米国で承認取得 アストラゼネカ
アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」が、慢性腎臓病(CKD)の適応を持つ薬剤として国内初の承認を取得しました。CKDでは、ほかにも2つのSGLT2阻害薬が最終治験を行っているほか、MR拮抗薬やNrf2活性化薬なども開発の後期段階に控えています。国内には約1300万人のCKD患者がいるとされ、治療の進展に期待がかかります。
フォシーガの腎保護効果-慢性腎臓病38人の解析から考える治療戦略
※カナグル(成分名:カナグリフロジン)は2型糖尿病だけでなく、『2型糖尿病を合併する慢性腎臓病』へも保険適応があります。
科で、慢性腎臓病で診療された患者さんのうち、ダパグリフロジン(フォシーガ®)、エン
※フォシーガ(成分名:ダパグリフロジン)は『糖尿病のない慢性腎臓病』だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応がなされています(2020年11月に慢性心不全への保険適応承認)。
アストラと小野薬、慢性腎臓病薬「フォシーガ」 厚労省から承認取得
バイオファーマの一部である循環器・腎・代謝 (CVRM) は、アストラゼネカの主要治療領域の一つであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、世界の何百万人もの患者さんの心血管系の健康と、治療を改善する革新的なサイエンスを継続的に提供し、CVRM疾患の自然経過の緩和もしくは抑制、将来的には臓器の再生と機能の維持の実現を目指しています。
フォシーガ錠10mg(アストラゼネカ株式会社)の基本情報・副作用
NHKで最新の腎臓病の治療として特集されたお薬で、実際、腎臓専門医の間でもここ数年で一番注目を集めたお薬の一つだと思います。
フォシーガ錠 5 mg、同錠 10 mg_アストラゼネカ株式会社_審査報告書
患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。
腎臓病)慢性腎臓病(CKD)の治療(前編) | 亀田グループサイト
当院では以下のメディアで腎臓病でお悩みの方向けの情報を配信しております。
糖尿病の薬なのに腎臓を守る?SGLT2阻害薬の腎保護作用について
“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。