この表からジャディアンスとフォシーガには下記のような違いがあることが分かります。
SGLT2阻害薬というのは薬の種類名で、実際の薬物名でいきますと、院内では、ジャディアンス、フォシーガの採用があります。また、前回紹介した阻害薬の成分をミックスした、カナリア配合錠、トラディアンス配合錠も採用しています。前者は「カナグル」という名前の薬と「テネリア」という名前の薬、後者は「トラゼンタ」という名前の薬と「ジャディアンス」という名前の薬をミックスしたものです。
ジャディアンスやフォシーガを飲むときは、自分が使用する目的や求める効果しっかりと把握してそれに合わせて使い分けることが大切です。
SGLT2阻害薬の副次的な作用のひとつに体重減少がある。各薬剤の長期投与試験における投与52週後の平均体重減少量は表のとおり。
また、ジャディアンスとフォシーガの違いとしてはも挙げられます。
なお、ジャディアンスとフォシーガのどちらにするか決めかねてしまう場合は、1度どちらかを継続して飲んで効果や副作用の現れ方をみてから切り替えることも可能です。
SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。
尿中に糖分(グルコース)が漏れる事により、血糖降下作用を発現します。
血糖の改善だけでなく、体重減少、血圧低下、糖尿病性腎症の保護作用、心血管疾患・心不全リスクの低減作用など、さまざまな多面的効果が報告されています。
副作用としては、性器感染・尿路感染が多く、女性では特に注意が必要です。
肥満を伴う糖尿病患者や心血管疾患・糖尿病性腎症をもつ糖尿病患者さんが良い適応です。
173総合内科クリニックは、。そのため、健康診断で異常値を指摘され、来院される方が多くいらっしゃいます。
逆に言うと、異常値が出るまでは皆さん医療機関には受診されません。当然といえば当然のことです。では異常ではありませんから。
しかしながら、最近の論文では、健康的な肥満などはないということが結論付けられています。健康とされる肥満者であっても、心臓発作や脳卒中、心不全、呼吸器疾患のリスクが高いことから、『健康』とは言えず、減量は全ての肥満者にとって有益な可能性がある」と述べるにいたっています。Diabetologia volume 64, pages1963–1972 (2021)
また、韓国のデータですが、肥満およびメタボリック症候群が50歳未満での大腸がん発症リスクに及ぼす影響を検討したところ、BMIおよび胴囲の高値で早期発症リスクの有意な上昇が見られたとのことです。Gastroenterology. 2022 May 25
ダイエット目的でジャディアンスやフォシーガを飲む場合は、メトホルミンやリベルサスなど
ただ、メトホルミンとリベルサスは併用注意薬に該当するため併用するときは副作用などに注意が必要です。
ジャディアンスとフォシーガは、それぞれ下記のような人におすすめです。
ジャディアンスとフォシーガのダイエット効果を比較するため、それぞれの体重減少に関する臨床試験の結果をまとめました。
結果は下記の通りです。
ジャディアンスとフォシーガについてのよくある質問にお答えします。
今回は通院患者さんの背景疾患として増えてきました糖尿病のお薬の中で、特に心臓・腎臓の両者を守る効果も兼ね備えたSGLT2阻害薬についてのお話をしたいと思います。
・フォシーガ5mg 18,000円・ジャディアンス錠10mg 18,000円
<2型糖尿病>
SGLT2阻害薬など他剤からの切り替えを含めて、本剤を開始する場合には10mgからのご使用をお願いいたします。
本剤の10mgで効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mgに増量することが可能です。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
<2型糖尿病>
SGLT2阻害薬など他剤からの切り替えを含めて、本剤を開始する場合には10mgからのご使用をお願いいたします。
本剤の10mgで効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mgに増量することが可能です。
炭水化物(糖質)の場合は1gあたり4kcalのエネルギーに、タンパク質は4kacl、脂質は9kcalに換算できます。 ..
ジャディアンスを飲むと、余分な糖を尿から排出する働きによって1日あたり60~100gの糖が排出されます。
これをカロリー換算すると1日あたり約200kcalになるのです。
この糖分をカロリー換算すると、1日 240kcal~400kcal(グルコース 1g ..
ただし、人によって体質や健康状態などに違いがあります。
そのため、
特に1型糖尿病や2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎不全の治療をしている人は、必ずかかりつけ医に相談してください。
そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。
この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。
原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。
SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。
上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。
ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?
これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。
結構、多くの糖分が外に出ていきますね。
フォシーガ (アストラゼネカ), フォシーガ錠5mg (先発品), 169.9円/錠 ..
<慢性心不全>
高度腎機能障害患者
eGFRが20mL/min/1.73㎡未満の患者では、投与の必要性を慎重に判断すること。本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがある。
ジャディアンスと同じSGLT2阻害剤のフォシーガを処方しています。 フォシーガの ..
フォシーガは1日1回1錠飲みます。
飲む量は使用する目的ごとに違い、それぞれ下記の通りです。
今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬
SGLT2阻害薬には、フォシーガ(ダパグリフロジン)・ジャディアンス(エンパグリフロジン)・カナグル(カナグリフロジン)・スーグラ(イプラグリフロジン)・ルセフィ(ルセオグリフロジン)・デベルザ(トホグリフロジン)などがあります。
他のSGLT2阻害薬からジャディアンス錠へ切り替えた場合の開始用量は?
そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。
[PDF] ジャディアンス錠 25mg ジャディアンス錠 10mg に関する資料
なお、ジャディアンスを使用したダイエットのやり方については別の記事で詳しく解説しています。
ダイエットに興味がある人は、こちらもあわせてお読みください。
エンパグリフロジン(治験成分記号:BI 10773)は,ベーリンガーインゲルハイム社が開発し
尚、必要以上の糖は排泄しませんので、SGLT2阻害薬単独では低血糖になるリスクは非常に低いとされています。
[PDF] 主な糖尿病治療薬の腎機能に応じた処方提案 ver4.0
下図は、カナグル100mg投与後の1日あたりの尿糖の量の推移を示した図です。
(カナグルの2型糖尿病患者を対象にした第I相反復投与試験より)
カナグルは、半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)が10.2時間と長いため、投与中止した後も、しばらく尿糖の排泄が続いています。
カナグルを投与すると、すべての人で尿糖が100g増えるかというと、そういうわけではありません。
日本人2型糖尿病の人を対象とした他の臨床研究では、カナグル100mgを投与した後の尿糖が増えた量は、平均 45.1g/gCreであったと報告されています。
(尿糖の排泄量は、一日均等ではないため、両者を比較するのは、若干無理がありますが。)